格安SIM(MVNO)の主要サービスを一挙に解説【まとめ】


主要サービスをチェック!

現在、格安SIMを提供している会社(MVNO)は、30社以上にも昇ります。激しく熾烈な競争の中で、これらMVNOは、より良いサービスを提供しようと奮闘していますが、同時に、サービスが増えれば増えるほど、ユーザは、どのMVNOを選択すれば良いか悩んでしまいます。

このページでは、MVNOが提供している多くのサービスの中で、一般的に需要がありそうな主要サービスを解説していきます。(独自のニッチな層をターゲットしたサービスや、通信速度、料金プランについては当ブログ各々のMVNOの記事を参考にしてください。)

ここで解説する主要サービスは下記の通りです。

  • データ繰越しサービス
  • シェアプラン
  • ネット使い放題
  • かけ放題
  • 通話料半額
  • WiFiスポット
  • 店頭販売
  • バースト転送

また、各MVNOの記事ページトップには、上記のサービスの対応状況が一目でわかるようにしています。下記のような 対応サービスチェック項目 を設けて、対応しているサービスを青く点灯させています。

MVNOの対応サービスの表示形式

では、順番に主要サービスを解説していきます。

【データ繰越し】〜データ通信容量を節約するには必須〜 

データ繰越し

契約したデータ通信容量を使い切らずに余ってしまった場合、翌月に自動で余ったデータ容量を繰越してくれるサービスです。この繰越しサービスは、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)では一般的なサービスですが、格安SIM(MVNO)では未対応の業者もわずかに残っています。

ひと月のデータ容量を使い切る人のほうが恐らく少ないので、この機能は個人的には必須の機能だと思っています。データ通信容量を繰越して、うまく通信料を節約したいものです。

繰越しができるMVNOが急速に増えてきていますので、2017年中には全てのMVNOで対応するかもしれませんね。というか対応してください。。。

それから、ネット上では旧情報が出回っていて、現在対応しているのに対応していないと書いているサイトも多数あるので振り回されないように注意してください。私も随時、最新情報を仕入れて更新をしていくつもりですが、それでも最終は公式ホームページでチェックしたほうが良いです。

【シェアプラン】〜家族でデータ容量をやりくりして節約しよう〜 

シェアプラン

この「シェアプラン」ですが、単純に余ったデータ容量を分け合えるサービスを提供しているサービスも当ブログでは対応していると認定することにしました。

ここからは、料金プランに掲載されている”シェアプラン”の話です。”シェアプラン”はデータ容量を家族や友達、恋人などとシェアできるサービスです。もしも、家族で格安SIMと契約するなら、やっぱりシェアプランを提供しているMVNOがおすすめです。料金だけを見るとそんなにお得に感じないかもしれませんが、どう活用するか次第だと私は考えています。

例えば、家族四人の場合、1人ずつ3GBのSIMを契約しても、シェアプラン4枚のSIMで合計12GB使える契約をしても、料金はほとんど変わらないことが多いです。しかし、シェアプランであれば次のような時に便利になります。

子供がデータ容量を3GB使った時に、お父さんやお母さんがデータ容量をそんなに使っていなければ、子供は3GB以上使うことができます。もしも、シェアプランでなければ、追加のデータ容量をチャージするなど、出費がかさむ可能性があるので、シェアプランは状況次第では、メリットの多いサービスだと思います。

まーでも、家族以外の友達とかとシェアするのは、いろいろ面倒なので(契約面でなくて人間関係的に)、やめといたほうがいいかなと個人的には思います。

【ネット使い放題】 〜大容量コンテンツを扱う方にオススメ〜

ネット使い放題

定額でインターネット使い放題になるサービスのことですね。各MVNOで呼び名はいろいろあると思いますが、要はデータ通信が無制限で使用できるサービスのことです。

ただし、無制限のネット使い放題を提供しているMVNOでも、その通信速度は200kbps〜375Mbpsまでそれぞれ異なっているので、注意が必要です。正直、200kbpsですと、ネットサーフィンでもストレスが溜まるのであまりオススメできません。おすすめは数Mbps以上の速度ですね。

メールや普通にネットサーフィンをやるぐらいであれば、たいていの人はデータ容量3GB~10GBほどあれば足りると思いますので、この使い放題サービスは不要ですが、動画などの大容量のコンテンツをダウンロードする機会が多い方に、ネット使い放題サービスはおすすめです。

ただ、ネット使い放題サービスは人気がありますので、このサービスを提供しているMVNOはユーザが増える傾向にあります。ユーザが増えれば、通信が混雑して通信速度に影響してくるなど、懸念点もあります。ネット使い放題サービスの利用を考えている方は、そのMVNOの最新口コミなどを参考にして、通信速度にも気を配りましょう。

参考記事→「データ通信をたくさんする方へおすすめの格安SIM!当ブログ独自ランキング!

【かけ放題】 〜頻繁に電話する方にオススメ〜

かけ放題

通話かけ放題のサービスのことです。定額でかけ放題という意味ですので、例えば、「定額で月合計60分以内かけ放題」や、「定額で5分以内の通話何回でもかけ放題」なども、この”かけ放題”サービスに含まれます。

一般的に”かけ放題”というと、どんなに電話しても「定額になるんでしょ?」と思われるかもしれませんが、格安SIM(MVNO)では、通話時間や、通話回数に上限がある”かけ放題”サービスが主流です

また、”かけ放題”にも種類があり、「通常の音声通話」や「プレフィックス電話」が、”かけ放題”というサービスや、「IP電話」が、”かけ放題”というサービスがあるので、選択する際に注意してください。

参考記事→「「通常の音声通話」と「プレフィックス電話」と「IP電話の違い」~格安SIMにおける通話品質を知ろう~

簡単に言うと、「通常の音声通話」及び「プレフィックス電話」に比べて「IP電話」は通話品質が劣っています。その代わり、料金は「IP電話」の方が安いことが多いと言うメリットがあります。

参考記事→「電話をたくさんする方へおすすめの格安SIM!当ブログ独自ランキング!

【通話料半額】 〜頻繁に電話する方にオススメ〜

通話料半額

「プレフィックス電話」と呼ばれ、080/090電話番号の先頭に固定の番号を付加して発信することで、通話料金が通常の半額の10円/30秒になるサービスのことです。理由については下記の参考記事を見て頂くとよいですが、簡単に説明すると、専用アプリから発信することで、通話料金が半額になると思っておいてください。したがって、当ブログで”通話料半額”が有効になっているものは、その専用アプリを提供しているMVNOとも言えます。

参考記事→「「通常の音声通話」と「プレフィックス電話」と「IP電話の違い」~格安SIMにおける通話品質を知ろう~

大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)も、通話料金は20円/30秒ですので、”通話料半額”となれば、かなり節約することができます。

“かけ放題”サービスも重要ですが、上限の時間を超えた際の通話料金も大事なので、頻繁に電話をする方には、欠かせないサービスと言えます。

しかし、実は、当ブログにおいて”通話料半額”が有効になっていないMVNOにおいても、通話料を半額にする方法があります。

それは、「楽天でんわ」への申し込みです。「楽天でんわ」は、楽天モバイルのユーザでなくても無料でアプリをインストールすることができ、そのアプリから発信することで、通話料半額で通話することができます。ただし、料金の支払いは契約しているMVNOではなく、楽天でんわへ支払うことになりますので、別途契約が必要となります。

【WiFiスポット】 ~外出が多い方にオススメ〜

WiFiスポット

WiFiスポットを無料で提供してくれるサービスのことです。外出先のカフェなどで長時間インターネットを使用する方は、WiFiを利用することで、データ通信容量を節約することができます。

外出先でスマホやタブレットなどを頻繁に利用する方には、嬉しいサービスです。最近のWiFiスポットエリアは、どんどん増えてきていますし、意外なところで役に立つことが多いです。各MVNOで、使えるWiFiスポットは異なりますが、コンビニや新幹線、カフェなど幅広く対応していることがほとんどです。

また、外出先で、スマホ端末をWiFiでテザリングして、パソコンをインターネットに繋げたりもできますので、あると便利なサービスです。

データ容量は、少なめの3GBなどを契約し、WiFiを有効活用することで月額料金を抑えるのも一つの手段ですね。

【店頭販売】 〜格安SIM初心者の方にオススメ〜

店頭販売

店頭販売で、即日SIMカードを受け取ることのできるサービスです。

格安SIMは基本的にインターネットから申し込むのが主流です。店舗を持たないことで、人件費を抑え、ユーザに格安のサービスを提供してきました。しかし、近年では、今までのようなインターネット販売だけでなく、より幅広いユーザに契約してもらおうと店頭販売を開始するMVNOが増えてきています。

MVNO独自の店舗だけでなく、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店で店頭契約できるMVNOも数多くなってきています。

大手キャリアから格安SIM(MVNO)へ初めて乗り換える方は、いろいろと不安に思うこともあると思います。当ブログや他のサイトで情報収集して、事前に調べて〜とやって色々と時間がかかって面倒だという方もいるかと思います。そのような方には、”店頭販売”をしているMVNOがオススメとなります。

また、店頭販売しているMVNOであれば、インターネットから契約したとしても、何か困ったことがあった際に、店頭に立ち寄って質問できるので、サポートの面でも安心できますね。

当ブログでは初心者の方にはイオンモバイルを推しています。こちらの記事も参考にしてください。参考記事→「イオンモバイルの特徴から評価や評判までを徹底検証

【バースト転送】 〜よくデータ容量を使い切ってしまう方にオススメ〜

バースト転送

バースト転送は、月のデータ容量が上限に達して、低速通信(200kbps)に切り替わった際でも、ダウンロードはじめの数10kBは、高速で通信してくれるというサービスです。要は、通信制限がかかっても、通信時の初速だけ高速にしてあげるよというサービスです。

動画など大容量コンテンツではあまり効果がありませんが、テキストベースのWebページや、メールなど、小容量コンテンツの通信であれば、通信制限がかかってしまっても、けっこうストレスなく利用できたりします。

バースト転送は大手キャリアにはないサービスで、対応しているMVNOもそれほど多くありません。しかし、通信制限時の快適さは、バースト転送の有無によって、かなり変わりますので、MVNOを選択する際には要チェックです。

まとめ

以上、MVNOで提供されている主要サービスをまとめてみました。これら主要サービスの詳細や、この他のサービスについては、当ブログ内の各MVNO記事を参考にしていただければと思います。

格安SIM(MVNO)の選択に失敗しないように、主要サービスが対応しているかチェックしながら、料金プランなどをみていきましょう。